ミケーレ・クリシティエッロ氏によるコラム その31
- 2015/06/11
- 22:58
sdna.gr
ユーヴェ、ベルリンでの決勝戦を終えた今、メルカートは問題となる。
ナポリは、サッリ監督との戦略を誤る:
デ・ラウレンティス会長は、まずは最初の本物の大型補強に乗り出す。
ジェノア、プレツィオージ会長からの返答を待つ。
アリェッティ監督は再び降格する: はったりが尽きることはない。
ミケーレ・クリシティエッロ氏によるコラムの紹介です。
今から私が君たちに伝えることをメモしておいてくれ:
今年は、ここ7~8年で最も面白いメルカートとなるはずだ。
監督の交代、達成すべき目標、(完全にせよ、部分的にせよ)株式を譲渡するクラブ等、
ここから8月の終わりまであらゆることが起こるはずだ。
瞳の中には、ベルリンでのあの輝かしいシーンがまだ残っている。
mirror.co.uk
イタリアサッカーをチャンピオンズの決勝戦で勝負するまでに至らせたことは、光栄なことだ。
良い結果は出せなかったものの、私たちはベルリンの地へ辿り着ける事を証明してみせ、
そして今私たちは、ミラノには通用口の扉ののぞき穴からでさえも欧州の舞台が見えないシーズンに、
再びイタリアのクラブをそのミラノで行われる決勝戦へ導かせる瞬間を目にするつもりでいる。
バルセロナが心から喜ぶ姿やスポーツ的な涙を流すピルロとモラタの姿が見られ、
サッカーイベントにおける素敵な夜となった。
試合後にしたブッフォンの分析は、冷静で理に適ったものだった。
straitstimes.com
真のカンピオーネならば、このような細かいところでも認識されるものである。
ユヴェントスがバルセロナに負けた理由を説明する為に脳味噌を絞って考えても無駄なのだ。
アッレーグリ監督には、11名のカンピオーネたちがいたが、
相手には、8名のカンピオーネたちに加え3名のフェノーメノがいたのである。
たったの1年で奇跡を起こせるなどと考えてはいけない。
イタリアでは、まだもう少しの間リーグ優勝し続ける運命にあるビアンコネロだが、
それとは別に、欧州の舞台で将来の為のベースを築き上げた。
よって、これからのCLの目標は、常にベスト4に入ることが目標とならなければならなくなる。
もし、この歩み続けて行くならば、その後に行われる3試合の結果がどうであろうと、
ユーヴェは常に勝利を収めて行くこととなるはずだ。
tuttosport.com
そのような今、マロッタGDとパラティチSDには、メルカートの罠が待ち受ける。
corrieredellosport.it
つまりそれは、特に弱体化する恐れもあるこのチームをどのように強化して行くか? ということである。
それは、一筋縄では行かなそうだ。
万一、テベス、ピルロ、そしてポグバがチームから去ってしまうことになるとすれば、
それは、ベルリンの時のチームが分解してしまうことになることを意味するからである:
timeslive.co.za
それは、誰もが望んではいないことだ。
とは言え、万一これ以上のモチベーションが感じられずにピルロがアメリカへ年金暮らしをしに行くことを望み、
万一テベスがホームシックになり、ポグバへ7000万~8000万ユーロのオファーが届けば、
それに従うしかなくなってしまう。
私たちとしては、今回ばかりはマロッタGDと同じ境遇に身を置きたくはない。
それは、混乱を招いてしまう恐れが極めて高いからであり、
新たにやって来る者たちが、素晴らしいことを成し遂げた今季のヒーローたちのような
シーズンを繰り返すことになるなどという保証が全く無いからだ。
例えば、テベスがユヴェントスに与えた時と同じくらいの衝撃をディバラも与えるはずだと
私たち全員が確信しているが、一体彼にテベスの後釜が務まるというのか?
juventus-fr.com
私は、そうは思わない!
ナポリは、ターニングポイントの時期に差し掛かっている。
デ・ラウレンティス会長は、今季を失敗のシーズンとして過ごした全員と全てを変える。
国際的なベニテス監督から、ナポリ出身のサッリ監督へとバトンタッチさせる。
pianetazzurro.it
若きビゴンSDから、カルピの立役者の1人であるクリスティアーノ・ジュントリSDへおそらく変わる。
tuttosport.com
この一連の出来事の賛否について分析してみよう。
インザーギ監督をミランのアッリエ-ヴィのコーチからたった2年間でファーストチームを指揮するまでに
昇格させることはできないと数ヶ月間に渡って私たちが支持してきた理由に矛盾させたくはないと言いながら、
自力で登り詰めたキャリアの中で7回も重要な足跡を残して来たサッリ監督がナポリとサインを交わすことで
身を翻し、そのことに不満を言っているって?
違う!
サッリ監督は、出世を象徴する監督だ。
settoretecnico.figc.it
サッカーに精通している研究家であり、革新的なアイデアのある監督であり、
プロヴィンチャのピッチで多くの屈辱を味わって来た唯一の監督だと私は考えている。
そして、遂に人生で最大のチャンスが訪れた。 それは、経済的な面でもそうである。
エンポリでは年棒40万ユーロしか受け取ってはいなかったが、
ナポリでは150万ユーロの年棒を受け取ることになるのだ。
若手と素晴らしい仕事をすることで定評な監督であることから、
ここでは、ドレッシングルームにいるビッグネームたちをどのように管理して行くかということにおいて
少し疑問が湧いて来る。
よって、ガッビアディーニがサッリ監督の下でさらに爆発的に成長することになると私たちは確信しているが、
その一方で、その他の選手たちに関わる疑いが高まって来ている。
つまり、万一サッリ監督が、次々に天狗になっている者たちを相手にして行くことになることを想定した場合、
どのようにしてナポリを欧州のビッグへと導いて行くのかということが、さらに複雑になりえそうだからである。
それは、見過ごせないことだ。
それに、真の問題は1人しかいないと考えている:
まず一番にサッリ監督に信頼を置いていないのが、デ・ラウレンティス会長なのだ。
calcio.diariodelweb.it
それを、おしゃべりではなく、事実で示している。
監督を招聘しながらも、クラブに行使権があるという2年目のオプション付1年間の契約に
サインをさせるのであれば、それは、万一残念ながら物事が上手く行かなかった場合には、
別れを告げるまでに1分もかからないということを意味するものだからである。
そのように言うのは良くないことだが、ナポリのようなドレッシングルームを
1年間の契約期限付き監督に任せることは、虎や獅子の獲物にされやすい恐れがあるのだ。
サッリ監督の周りを囲むプロジェクトは無く、ベニテス監督が獲らせなかったタイトルを
獲らせる能力がある監督を連れて来たという自信さえもない。
もし、会長がサッリ監督を心から信じていたとすれば、その前に観光客の1人として
スペインには旅行に行かなかったはずであり、少なくとも3年目のオプション付2年契約にサインをさせたはずだ。
とは言え、デ・ラウレンティス会長は、すでに最初の大型補強をした:
つまりそれは、リッカルド・ビゴンSDの任務を解いたことである。
napolisport.net
彼は、ナポリで何の足跡も残さなかったスポーツディレクターだ。
全くのゼロである。
チームマネージャーとしての習慣でベンチへ行き、イタリアサッカーにせよ、ワールドサッカーにせよ、
僅かな回数しか試合を見に行かず、ナポリで指揮を振る監督の特性を基に監督にしがみ付く
日和見主義のスポーツディレクターだ。
現在、後任として、ミラクルカルピの立役者であるクリスティアーノ・ジュントリSDの名前が上がっている。
gazzettadimodena.gelocal.it
ここでも、賛否の考慮を軽くさせてもらおう。
ジュントリSDは、偉大なスポーツディレクターだ。
僅かな資金で見事なチームを作れる手腕がある働き者である。
エコノミストであり、あまりにも用意周到でありすぎることで、
余裕でベンチで監督の横に座っていられるディレクターだ。
ビゴンSDに比べて、ジュントリSDは決して時代に乗り遅れることのない自力で登り詰めたSDであり、
毎週少なくとも50試合もの試合を見て、その内20試合は生で試合を見に行くSDである。
どのスタジアムにも彼は顔を出し、セリエDやレーガ・プロの選手から、
私たちのようなごく普通の人間が知るメッシやクリスティアーノ・ロナウドまで
幅広く選手を知っているSDなのだ。
そのジュントリSDに関する疑問点は、ただ1つしかない:
これまで彼が務めて来たクラブでは、2流のメルカートで精通していることが求められていたことからも、
このような短期間で、即座に国際的なメルカート上での期待に応えなくてはならない
ディレクターを連れて来ることは、ナポリにとって何の役に立つのか?
これは、唯一躊躇すべきことであるはずだが、とは言え、デ・ラウレンティス会長は、
1人のディレクターとしての才能を、1人の人間としての真面目さを買ったのは確かだ。
君たち全員が、私たちが行っている仕事がどういう職業(ジャーナリストであり、裁判官ではない)か
ということを分かっているはずだと前置きさせてもらって、ジェノアの私事に口を挟もうと思う。
lettera43.it
警告は鳴ることはなく、万一鳴っていたとしても、ジェノアの近所でさえ気付かなかった程度のもののはずだ。
エンリコ・プレツィオージ会長は、恐れずに堂々と意見をはっきりと述べなくてはならず、
レーガ・カルチョ、FIGC、そしてAIC(イタリア選手協会)は、犠牲者の数を数える前に、
更なる惨事を避けようと試みるべきだ。
ジェノアの経済的状況が、パルマのそれに匹敵するほどのものかどうかは分からないが、
ここにも特殊な管理方法があり、ここにもあまりにも多すぎるほどの選手たちが
ジェノアとイタリア中のクラブとの間で管理されており、ここにも過去にサッカーギャンブル事件に巻き込まれて
降格したり、関与して強引に引退に追い込まれた選手たちがいるのだ。
タヴェッキオ会長、どこにいる?
quotidiano.net
それでいて、11月に連帯基金を頼りにしに来ないでくれ。
現在何故、ジェノアがイタリアサッカーでは良好な経営状態だと判断されながら、
UEFAではそう判断されないのか、私たちに説明してくれ。
最高権力を誇るCo.Vi.Soc.(クラブ財政監督委員会)にどのような機能があるのかを説明し、
そして、シーズン開始時のイタリアのクラブの最大の目標が何であるべきかを指示してくれ。
喜びと勝利を味わった後のリーグ戦終了後にそれが発覚することは馬鹿げたことであり、
たとえピッチで資格を勝ち取り、そして目標を達成したにせよ、欧州大会には参加できはしない。
genoacfc.it
このまま行けば、ジェノアのリーグ戦が何の意味も無くなってしまう恐れがあり、
残留を決めると同時に、全員でシャンパンとフラゴリーノ(苺の味と香りのするスパークリングワイン)
を開けて万歳ということだけで十分なリーグ戦となってしまう。
これは、危険な悪循環を招く。
例えば、来季を例に出して考えてみよう。
ジェノアが2月の終わりの時点ですでに勝ち点40を超えているとしても、
現在のこの問題を片付けないことには、欧州カップ戦には参加できないことが分かっていることになる。
そうなると、その後にCL出場権争いや残留争い真っ只中にあるクラブと対戦することになる場合、
ジェノアはどうすることになるか?
リーグ戦を歪曲することになる。
プレツィオージ会長のような会長がいるクラブであれば、それを説明する義務がある。
それは、何の価値も無い私たちに対して説明するのではなく、機関に、サポーターに、
ジェノヴァの市長に、タヴェッキオ会長に、そしてレーガ・カルチョ全体に説明する義務があるのだ。
プレツィオージ会長は、ジェノヴァで起きていることをはっきりとさせ、傲慢な態度を少し改める必要がある。
ilsecoloxix.it
最後のスペースをセリエBへ捧げよう。
ヴァレーセ、ブレシア、チッタデッラが降格した後、再び北にある別のチームが降格した:
モデナと2度引き分けたエンテッラは、このリーグを1年間のみ味わった後、セリエBと別れを告げることとなった。
私たちは、完全に避けることができたはずだったこの降格から避けれなかったことに驚かされた。
会長の個性は強く、準備不足ではないフロントがいるクラブだ。
とは言え、計り知れないほどの過ちをし、エキスパートな選手たちで構成されたチームを用意したとは言え、
その全員が、度の過ぎた額の年棒をもらうことで完全にお腹が一杯になってしまった
引退間際にある選手たちばかりだったのだ。
セリエBは、どこも3トップばかり起用して勝利を収めるという、
常に監督の必要性をあまり感じさせなくなっているリーグである。
ヴィチェンツァで指揮を振るうパスクアーレ・マリーノ監督の腕は卓越したものだが、
すでにペスカーラの地で全力を使い果たして敗退した。
同じゲームスタイルを用いる別の監督へ任せる為に、ルカ・プリーニ監督を解任したことが、
決定的なオウンゴールとなった:
後任監督として、そもそもアルフレド・アリェッティ監督のような監督に期待したことが、
契約にサインをさせた時点で降格が確定したのだ。
newslocker.com
アリェッティ監督はおしゃべり好きだが、傲慢であまりエコノミストではない。
この監督の無能さを理解する為には、彼の履歴書に一度目を通すだけで十分である。
ヴィチェンツァとのプレイアウト2nd.レグでは、タヴァーノとマッカローネを有したエンポリで
125分にギリギリ残留を決め、その2年後にサッリ監督(2歳年上)がセリエBで優勝し、
セリエAへ昇格させたそのチームで、当時は、セリエCへ落ちる手前まで追い詰められたのだ。
zimbio.com
急いでノヴァーラへとやって来ては、プレイオフで敗退した。
forzanovara.net
誰もが彼こそが救世主だとして信じていたが、時間が経つにつれ、
アリェッティ監督がただのはったりだったと理解するようになり、あのノヴァーラは、
当時のクリスティアーノ・ジャレッタSDが連れて来た選手たちのおかげで躍進しただけの話である:
ハリス・セフェロヴィッチ、ブルーノ・フェルナンデスがそうだ。
mm.lastampa.it
ノヴァーラと3年間の契約を結んだが、結局10ヵ月間で降格してしまい、
更にあの当時行われたプレイオフでも、当時のチームは、
当時のセリエBで3番目に年棒総額が高いチームだったのだ:
FWパブロ・ゴンサレス(今年昇格)、MFフラヴィオ・ラッツァーリ(ペスカーラでプレイオフ)、
MFシモーネ・ペーシェ(昇格)、DFロマーノ・ペルティコーネ(トラーパニで残留)、
FWマルコ・サンソヴィーニ(ペスカーラでプレイオフ)、MFフランチェスコ・マリアニーニ(引退)、
DFアレッサンドロ・クレシェンツィ(ペルージャでプレイオフ)、その他多くの選手たち…
今年は、カルピを指揮する為にジュントリSDの目に留まったものの、
オファーされた年棒の額が少なかったことでそのオファーを断った、あまりにもずる賢すぎる男だ。
考えても見てくれ。
それから、エンテッラの自殺行為とも呼ばれるオファーを受け取るも、
そのエンテッラのマッテオ・スペルビSDは、私にこう言った:
もし降格したければ、アリェッティ監督を呼べば良い。
彼は、私を納得させた。
ヴィルトゥス・エンテッラは、プリーニ監督の4-3-3が機能していなかったのだが、
スペルビSDは、それらの選手たちがそのゲームシステムには適してはいなかったのではないか
という問題には目もくれず、その一方で、問題はプリーニ監督にあったと自身の勝手な想像を鵜呑みにし、
アリェッティ監督の下では全てが上手く行くはずだと信じたのである。
結局、これ以上ないほど最悪な形で物事が進んだ。
アリェッティ監督は、困難な状況をコントロールできないばかりか、
彼の欠点や客観的な技術的な欠陥を頑なに隠す男なのである。
よってこれで、降格のスリルを体験したい者は、誰に頼るべきかが分かったはずだ。
これらの情報の情報源は、Tutto Mercato Web です。
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